メンバープロフィール

 三石  学(海の熊野地名研究会代表)


 昭和三十年生まれ。熊野市在住。

 出雲の歴史と風土に憧れ、島根大学地理学科へ入学。学生時代は出雲地方をフィールドに民俗学、地理学を研究。趣味は全国の町並み歩き。青春18切符での旅、美術館めぐりなど。休日には、熊野古道やその周辺の「とっておきの熊野」案内を行う。

熊野市役所に奉職した30年前から土に埋もれ、忘れられた熊野古道の発掘・整備と調査に取り組んできた。15年間は休日を利用して、もくもくと古道発掘に取り組み、15年前からは観光係長として古道の本格的な整備と、PR活動を行った。このときに歴史街道協議会との出会いがある。三重県と東紀州で構成する「みえ熊野学研究会」の運営委員・研究員として、熊野学の推進と世界遺産登録への文献的な準備を担当。「紀伊山地の霊場と参詣道」の世界遺産登録の際には、イコモス調査団の説明員を担当。

現在は熊野市教育委員会総務課長。熊野市文化財専門委員。明治大学リバティアカデミー講師などのかたわら、個人的には「海の熊野地名研究会」事務局長、「国際熊野学会」熊野事務局次長として全国的な活動の中で熊野を研究、PR活動を行っている。

 編著書には『別冊太陽・熊野』平凡社、写真集『今昔・熊野の百景』『熊野TODAY』、以上はる書房、写真集『竹内敏信の熊野古道』芸術出版社、写真集『惑星、熊野』求龍堂、『イチから知りたい日本の神さま・熊野大神』戎光祥出版、国文学解釈と鑑賞『聖地と巡礼』『続熊野学へのアプローチ』『別冊・熊野~その信仰と文学・自然・美術~』以上至文堂、『みえ熊野の歴史と文化シリーズ全10巻』伊勢文化舎など。昨年から発足した同人誌『海の宮』に参加、執筆。6月には『食の民俗事典』『海の熊野』を発刊予定。